top of page

Hirotoによる音源紹介 4

押し洗いで約1週間分のマスクを節約しているHirotoです。

緊急事態宣言が発令されてバイト以外では外出をしなくなってしまいました。

大学も5月25日まで授業が無いようで退屈な日々にそろそろ嫌気がさしています。

絶大な影響力を発揮しているCOVID-19ですが、事態が終息した頃にはコロナショックどころかコロナ恐慌が起きている予感がして心配ですね。(就活するという意味で、、、。)

心配事は山々ですが今回も新しい音源を入手したのでレビューしていきたいと思います。

今回紹介するのコレ!!!

BBC Symphony Orchestra

久々にオールインワンの総合音源を手に入れました。価格は$999.00です。日本円で11万ぐらいですかね。くそ高いです笑。

Spitfire Audioとしては珍しい楽器ごとで操作ができる系のフルオーケストラ音源となっています。容量も500GBオーバー笑。間違いなくモンスター級に入る音源です。最近ここのメーカーはBBCを味方に付けてきたなぁ。第2回で紹介した Orchestra Swarm もBBCのBlue Planet Ⅱ という番組で使われていたりと、、、まぁ、好きなんでしょうね笑。

操作画面はこんな感じ。これまたKontakt卒業して自社製のエンジンで動かすタイプ。幸い、前回のSINE Playerみたいなバグはなく動作も安定してるし使いやすかったので文句はありません笑。

Spitfireの音源は他にもいくつか持ってるんですぐに慣れました。キースイッチをドラッグ&ドロップで出す以外は笑。

肝心の音なんですが、順番に解説します。

まずストリングスなんですが、Hollywood Stringsとはまた違った印象の音を出します。1st,2ndバイオリンとビオラはHW Stringsより繊細なんですが、チェロと特にコントラバスはかなり図太い音を出してきます笑。(割と好みの音)

それとSpitfireあるあるでよく言われているのがストリングスのアタック感はほぼ望めないというもの。それはこの音源でもなお健在でラン奏法みたいな打ち込みは基本できないでしょう。あとは、ロングレガートとかも微妙に遅いですよね。うまく調整しながら打ち込まないと音がズレるのでそこが少しマイナスポイント。なのでHW Stringsと併用して製作していくことになるでしょうね。

ちなみに弦楽器は全部ソロバージョンもあるので、~Solo Stringsとか買う手間が省けるかも。ただそれらに比べるとアーティキュレーション不足なのでリアルさ重視で技法を使いまくってかっこいい曲を作りたいのなら別途で買うほうがいいかも。

ブラスはなんだか哀愁漂う感じの音ですね。リバーブがデフォルトで結構かかってる感じで静寂な感じです。でも一応しっかりと映画のファンファーレの時のような音もちゃんと出せるので全然使えますが、完全上位互換のJXL Brassのせいで物足りなさも否定できません。しかしコントラバストロンボーンとコントラバスチューバという初めてお目にかかる楽器も収録されていて、楽器の種類の多さで云えば過去一番の量です。まぁでもJXL Brassを使うかなぁ、使い勝手いいし、、、、、総合音源だから仕方ない笑。

一方ウッドウィンズは一番奇麗な音でお気に入り。HW Woodwindsは技法も結構録音されているところは評価する点ですが、なんかね、ちょっと音が汚い感じなんですよ。繊細な音を出したいのに、荒ぶった音しか出せないんすよ笑。音量調節したりモジュレーション弄ったりエクスプレッション弄ったりetc,可能な限り努力はしていますが無理笑!!激しい感じの曲ならありですが、静かな曲にはちょっと向いていない。なので今回はこの点が改善出来そうなのでとても嬉しい。懸念はHW Woodwinds程アーティキュレーションが充実していない点かな。でもね、いいんですよ、それで。ラン奏法はプリセットあってもBPMの違いとかで結局使わず自分で作るし、効果音は荒ぶり担当のHW Woodwindsに任せれば。この子はお上品なんでそんなことはしなくていいんです笑。

大取のパーカッション君、君もなかなかだね。HW Percussionで気になっていた音の粗さがまったく感じない。バスドラムもゴモゴモした音じゃないし、ティンパニーはキースイッチのおかげでかなり使いやすいし音もなんかアップグレードしたような気がする。鉄琴、木琴、チューブラーベルもいい音してる。アリ寄りのアリ。でも収録されてる楽器はHW Percussionよりは圧倒的に少ない。種類が少ない分よく使うものだけ厳選されているので迷いにくいが数が欲しい人には物足りないでしょうね。

まとめ

値段は結構するけど音の奇麗さで云えばかなりリアルさを出せる。ストリングスはシンセ臭さもなくソロバージョンもある。しかし、アタック感はあまり得られないのでテンポの速い曲やアグレッシブな曲には不向き。ブラスは独特の静けさ+普通に激しい音も出せる。一方、激しさを求めるなら使い勝手が悪く他の選択肢もある。シチュエーションごとに使い分けをするのがベストかも?

ウッドウィンズは音の繊細さがオーケストラでのそのポジションとよくマッチしそう。技法が少ない点は持ち前の奇麗目正統派の音でカバーできるかもしれないが、激しい曲を作る場合は他の音源と併用して適材適所するのがいいかも。パーカッションはうるさくなり過ぎずそれぞれが持っている特徴がよく表現できそう。ただ楽器の数が少ない分選択を迷うことはなさそうだが表現の幅は狭まるので必要であれば別途音源を用意した方がいいかも。

Hollywood OrchestraとBBC Symphony Orchestra、どちらも総合音源ですが、技法と楽器の種類、派手さをとるならHollywood、音の奇麗さとストリングスのソロ、無難さを求めるならBBCかな。

なんか服選びみたいですね笑。


Recent Posts
bottom of page